キャンプでの楽しみの一つといえば、やはり「おいしいものを食べる！」。屋外の自然の中で食べる料理たちは普段とちがった味に感じます。最近はいろいろなアウトドアクッキング用品があり、調理器具にこだわればこだわるほど色々そろえたくなります。　そんな中、「家で使用する調理器具とアウトドアでの調理器具の中で共有できるものはないのか？」という疑問から、今回は、「ナイフ（包丁）」を試してみました。
今回使用したナイフは錆びないナイフで有名な
G･サカイ　
　の　
ニューサビナイフ 2 サバキ3寸 ガットフック無
を使用しました。



　玉ねぎのみじん切り、皮付き鶏肉、少し固めの人参をカットして試してみましたが、まったく問題ない！
ただ、いくつか家で使用している包丁との違いがあります。

①一つ目は「にぎり方」。
②二つ目は「力の入れ方」。

どちらも慣れればそれほど問題はないですが、家庭用包丁とは扱い方が多少異なります。


　今回使用したナイフでは、がっつり「わしづかみ」をしてしまうと、力が食材に伝わりにくいです。しっかり親指を刃の背（サビナイフにはしっかりと滑り止めとなるギザギザがあります）にあてて握ると、違和感なく楽に食材をカットできます。おそらく刃の長さと柄の長さが関係してくるとは思いますが、家庭用の包丁で、親指を刃の背にあてて使用したことがなかったので、少しだけ慣れが必要でした。

　すべてのアウトドアナイフに当てはまるとは思いませんが、切りだすときの力の入れ方が微妙に違います。普段使用している包丁では、刃の全体を使って押し出すイメージで食材を切ることが多いのですが、今回のサビナイフでは、比較的、刃の前部を利用して、ストーンっと真下にナイフを落とすイメージのほうがスムーズに食材をカットできました。
上から下への直線的な力をかけるので、体全体を包丁の真上にもってくると非常～に楽に調理が進みます。
鉛筆をナイフ削る感じの「きんぴらごぼう」用のごぼうのカットにこのナイフは最適です！


　今回のサビナイフの使用で一番苦労だったのは、ニンジンの皮むきです。安全性を考慮されていることもあり、サビナイフは家庭用の包丁よりも刃の鋭さがあまりありません。刃の厚さの関係や両刃、片刃などの違いもありますが、親指で食材の皮を押さえながら手前にひいて切る「かつらむき」などにはあまりおすすめできません。ただ、実際はピーラーを使うのでそれほど問題はありません。

　今回のナイフは９２ｍｍの刃長でした。この長さでは、リンゴや玉ねぎぐらいのサイズのものであれば家庭用の包丁としての代用も十分可能です。それよりも大きなものはやはり刃の長い包丁の必要性は感じます。家で使用する一番刃長が短い包丁と同じ刃の長さのアウドアナイフを選ぶと違和感なく家庭用ナイフとして使用できるかと思います。実際、キャンプへ行く前に食材をある程度カットして持って行く方にはまったく問題ありません。家庭で使用する包丁のうち、刃の長さが一番短いものが、一番使用回数が多い家庭がほとんどかと思いますので、アウトドア調理と兼用できる、良いものをご用意されることをオススメします。



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